ポテンツァvsトライフィルvsエリシスセンス | レディアンクリニック六本木
ポテンツァ・トライフィル・エリシスセンスの機種比較|針の太さ・到達深度・チップ選択の実践ガイド【医師解説】
ニキビ痕・毛穴治療

ポテンツァ・トライフィル・エリシスセンスの機種比較|針の太さ・到達深度・チップ選択の実践ガイド【医師解説】

読了目安 12分 監修 院長 奥村瞬

ポテンツァ・トライフィルプロ・エリシスセンスの3機種を、針径・RF周波数・到達深度・チップ選択(S25/S16/CP25)の観点で医師が徹底比較。自分の肌悩みにどの機種が合うか、診察前に知っておきたい知識を整理します。効果には個人差があります。

結論:ポテンツァ、トライフィルプロ、エリシスセンスは、いずれもニキビ痕や毛穴の治療に使う機器ですが、仕組みが異なります。ポテンツァとエリシスセンスは「絶縁針+ラジオ波(RF)」で真皮を温める機器、トライフィルプロは炭酸ガスで皮膚の奥の癒着をはがし、そこへ薬剤を注入する機器です。「どの機種が自分に合うか」は悩みの種類と深さによって決まるため、機種名よりも「自分の肌の何を改善したいか」から考えるのがおすすめです。効果には個人差があります。

「ポテンツァとエリシスセンスは何が違うの?」「トライフィルってポテンツァより高度なの?」というのは、当院のカウンセリングでよく聞かれる質問です。3機種はいずれもニキビ痕や毛穴の治療に使われますが、仕組みと得意な悩みが異なります。

この記事では、仕組み、到達深度、薬剤導入の有無、チップ選択から3機種を比較し、どんな肌悩みにどの機種が向いているかを解説します。韓国で受ける場合の費用(渡航費込み)についてはポテンツァの韓国費用比較を、「なぜ複数回施術が必要か」については回数設計の解説記事をあわせてご覧ください。

針RF(マイクロニードルRF)とは何か

3機種を比較する前に、ポテンツァとエリシスセンスに共通する「針RF」の基本を確認しておきます。

針RF(マイクロニードルラジオ波)は、微細な針を皮膚に刺してラジオ波(RF)エネルギーを真皮層に届ける施術です。針先から放出されるRFが狙った深さの組織を加熱し、コラーゲン産生を促します。

  • 針の先端が絶縁されているため、表皮への熱ダメージを抑えつつ真皮に精密にエネルギーを届けられる
  • 照射深度はチップ(針の長さ)や出力設定で変えられる
  • 「物理的な微細孔+RFの熱刺激」の二重作用でコラーゲンとエラスチンの再生を促す

3機種は「どの深さに、どんな方法で働きかけるか」が異なります。

3機種の物理的差異を断面図で見る

ポテンツァ、トライフィルプロ、エリシスセンス3機種の到達深度を皮膚断面で比較した図。ポテンツァとエリシスセンスは出力、チップ、ピン設定で深さを調整できる範囲を上下矢印で示し、トライフィルプロは炭酸ガスで癒着をはがし、そこへ薬剤を注入することを示す。

上の断面図は、3機種の針が皮膚のどの層まで到達するかを示しています(到達深度は設定により変化します)。

ポテンツァ(Potenza)

ポテンツァは、3種類のチップ(S25/S16/CP25)を使い分けることで幅広い悩みに対応できる汎用性の高い針RFプラットフォームです。

  • RF周波数帯:モノポーラとバイポーラの切替対応
  • 到達深度:チップ設定により真皮浅層〜深層をカバー
  • 最大の特徴:チップ選択の自由度。S25(全頬の広範囲)、S16(局所精密)、CP25(薬剤導入)の3種を症状に合わせて使い分けられる

毛穴の開き、ニキビ痕のテクスチャー改善、くすみなど、広い適応を持ちます。

トライフィルプロ(Trifil Pro)

トライフィルプロの最大の特徴は、炭酸ガスで癒着した組織を剥がし、その部分に薬剤を注入する点です。

  • 作用の仕組み:炭酸ガスによる剥離と薬剤注入
  • 到達深度:凹みの原因になっている皮膚の奥の癒着(瘢痕)まで
  • 最大の特徴:炭酸ガスで剥がした部分に症状に合わせた薬剤を注入し、再び癒着するのを防ぐことを目指す

「癒着が原因の深い凹みを治療したい」という場合に選ばれやすい機種です。ただし薬剤の種類や適応については診察でご確認ください。

エリシスセンス(Ellisys Sense)

エリシスセンスは、**1度のショットで2つの異なる深さにRFを届ける「ダブルショット機能」**が特徴の機器です。ピン設定(1PIN、25PIN、49PIN)を目的に応じて選択します。

  • 主な機能:ダブルショット(2つの深さに照射)、真空吸引、金メッキの針
  • 到達深度:設定により変化
  • 最大の特徴:1度のショットで2つの異なる深さにRFを届けられる。ピン数が多いほど広範囲に対応

「深いクレーターが残っている」「肌の表面だけでなく深い層から治療したい」というケースで選択されやすいです。※効果には個人差があります。

3機種のスペック比較表

項目ポテンツァトライフィルプロエリシスセンス
仕組みモノポーラ/バイポーラ切替炭酸ガス+薬剤注入RF(ダブルショット機能)
主な到達深度真皮浅層〜深層(チップ依存)皮膚の奥の癒着(瘢痕)2つの異なる深さの皮膚層(設定による)
薬剤導入あり(針穴へ押し込むポンピング作用)あり(癒着を剥がした部分に注入)なし
チップとピンの選択肢S25、S16、CP25の3種部位(片頬/両頬/全顔)で区分1PIN、25PIN、49PINの3種
得意な悩み毛穴開き、くすみ、ニキビ痕全般癒着を伴う深いクレーター状のニキビ痕深いクレーター状のニキビ痕
施術範囲の設計チップで柔軟に対応部位別コースピン数で調整

※効果には個人差があります。機種の特性は医療機器の設計仕様に基づく説明であり、個別の施術結果を保証するものではありません。

「自分の悩みにどの機種が合うか」
診察で肌状態を確認したうえでご提案します。

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ポテンツァのチップ選択:S25、S16、CP25の使い分け

ポテンツァを選ぶ際に特に理解しておきたいのが、チップ選択の考え方です。

ポテンツァのS16、S25、CP25チップの使い分けフロー図。小鼻や局所はS16、広範囲や全頬はS25、薬剤を併用したい場合はCP25を選ぶ流れを示す。

S25チップ(スタンダードで広範囲に対応)

25本の針で構成されるスタンダードチップです。全頬、額、あご周辺など広い範囲に均一なRFを届けるのが得意で、「毛穴全体が気になる」「くすみや肌質を整えたい」場合に使われることが多いです。

針の配置が25本と多いため、1回の照射でカバーできる面積が広く、施術時間を効率よく使えます。

S16チップ(局所精密で小範囲に対応)

16本の針で、小鼻など狭い部位を細かく照射できるチップです。「小鼻の毛穴だけが気になる」「部分的なニキビ痕にフォーカスしたい」といった場合に選ばれます。

S25に比べて照射面積は小さくなりますが、狭い部位に集中してエネルギーを届けられる点が特徴です。

CP25チップ(薬剤導入に対応)

S25と同じく25本の針を使うチップで、針が抜ける際の空気圧を利用して、皮膚表面の薬剤を針でできた穴へ押し込む薬剤導入(ドラッグデリバリー)に対応しています。当院のCP25は、別途ニードル薬剤が必要です。ニキビ痕などに薬剤を併用するかどうかは、診察で判断します。

ダウンタイムの出方は設定や肌の状態によって異なるため、診察でご説明します。また費用設定もS25/S16とは異なります。

チップは医師が選択します:「自分にはどのチップか」を事前に決める必要はありません。診察で肌の状態、悩みの深さ、ダウンタイムの許容度を確認したうえで、最適なチップを提案します。

ピーリング系施術との役割分担

毛穴やニキビ痕を改善したい方から「ピーリングと針RFはどう違うの?」という質問を受けることがあります。

  • ピーリング(黒ピールやジャルプロ等):主に表皮レベルのターンオーバー促進と角質ケア。肌の表面のくすみ、毛穴の黒ずみ、初期ニキビに向いている
  • 針RF(ポテンツァ、エリシスセンス)とトライフィルプロ(炭酸ガス+薬剤注入):真皮に直接働きかける治療。コラーゲン産生、クレーターの改善、毛穴収縮を真皮から促す

ニキビを繰り返していて表面の炎症ケアが必要な場合はピーリングから始めることが多く、ニキビ痕のクレーターが残っている場合や毛穴が深く開いている場合は針を使う機器で真皮から治療する、というのが一般的な役割分担です。

黒ピールの解説記事やジャルプロ グロウピールの解説記事もあわせてご参照ください。

機種選択に迷ったら、診察で確認すべき3点

機種比較を読んだうえで「まだどれが自分に合うかわからない」という方も多いはずです。カウンセリングでは以下の3点を医師に伝えると、提案がスムーズになります。

  1. 一番気になる悩み(毛穴の開き、ニキビ痕のクレーター、くすみ、肌全体の質感など)
  2. ダウンタイムの許容度(赤みや腫れ、内出血がどのくらい出てもよいか)
  3. コースで続けられそうか(1回体験希望か、複数回計画したいか)

針RFはコラーゲン再生サイクルに合わせて複数回施術することで効果が積み上がる性質があります。モニター価格や初回設定を活用して少ない回数から体験し、経過を確認しながらステップアップする方法もあります。詳しくは回数設計の解説記事をご覧ください。

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※本記事は医師監修のもと作成しています。効果には個人差があります。施術の適応、リスク、機器の承認状況は診察でご確認ください。

妊娠中、授乳中、感染症、ペースメーカー使用中、金属アレルギー、重篤な基礎疾患をお持ちの方は施術を受けられない場合があります。炎症性ニキビが活発な状態での施術は禁忌となる場合があります。施術部位の日焼け、感染症、皮膚疾患がある場合も事前に必ずご申告ください。

よくある質問

Q. ポテンツァとエリシスセンスは何が違いますか?

どちらも絶縁針を使ったマイクロニードルRF(ラジオ波)機器ですが、薬剤を押し込む仕組みの有無と、RFの届け方に違いがあります。ポテンツァは真皮浅層〜深層を主なターゲットとし、複数チップで幅広い悩みに対応します。エリシスセンスは薬剤を押し込む仕組みを持たず、1度のショットで2つの異なる深さにRFを届ける「ダブルショット機能」が特徴です。どちらが適しているかは肌の状態と目的によるため、診察でご確認ください。効果には個人差があります。

Q. ポテンツァのS25・S16・CP25チップはどう選べばいいですか?

S25チップは25本の針で全頬や額などの広範囲に対応するスタンダードなチップです。S16チップは16本の針で小鼻や局所など狭い部位に精密に対応します。CP25チップも25本の針を使うチップですが、S25・S16とは料金設定が異なります。いずれも医師が診察で肌状態を確認したうえで選択しますので、事前に「自分はどれか」を決める必要はありません。効果には個人差があります。

Q. 薬剤を一緒に使えるのはどの機種ですか?

トライフィルプロは、炭酸ガスで癒着した組織を剥がし、その部分に薬剤を注入する機器です。ポテンツァも、針が抜ける瞬間の空気圧で皮膚表面の薬剤を針穴へ押し込む「ドラッグデリバリーシステム」を備えています。エリシスセンスはこの薬剤を押し込む仕組みを持たず、RF(ラジオ波)と針の刺激によるコラーゲン産生を主な作用とします。薬剤成分が必要かどうかは悩みや肌状態によって異なるため、診察でご相談ください。

Q. 3機種を組み合わせることはありますか?

悩みが複数ある場合、部位に応じて機種を使い分けることがあります。たとえば「全体の毛穴にはポテンツァS25、深いニキビ痕にはCP25またはエリシスセンス」という組み合わせ方針を立てることも可能です。ただし同日に複数の強い施術を行うとダウンタイムが重なるリスクもあるため、診察で肌の状態・生活スケジュールをふまえて計画します。

Q. ダウンタイムは3機種で違いますか?

出力・到達深度が深いほどダウンタイムは長くなる傾向がありますが、個人差が大きく一概には言えません。当院の目安では、ポテンツァとエリシスセンスは赤み・腫れが数時間〜1日程度、トライフィルプロは3日〜1週間程度(内出血が長引く場合は2週間ほど)です。内出血や微細なかさぶたが出ることもあります。トライフィルプロは皮膚の深い層で癒着を剥がすため、内出血が出やすい治療です。診察で生活上の制約と照らし合わせながら計画することをおすすめします。

Q. ニキビがある状態でも施術できますか?

炎症性ニキビが活発な状態では施術できない場合があります。針RF機器は炎症を悪化させるリスクがあるため、ニキビが落ち着いたタイミングでの施術が基本です。また妊娠中・授乳中・感染症・金属アレルギー・ペースメーカー使用中の方は施術を受けられないケースがあります。詳しくは診察でご確認ください。

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奥村瞬

この記事の監修

院長 奥村瞬

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