オンダリフトの脂肪は戻る?半永久と断定できない理由 | レディアンクリニック六本木
オンダリフトの脂肪は戻る?「半永久」と断定できない理由を医師解説
オンダリフト

オンダリフトの脂肪は戻る?「半永久」と断定できない理由を医師解説

読了目安 10分 監修 院長 奥村瞬

オンダリフト後に脂肪が戻ったように見える理由と、効果を半永久と断定できない理由を医師が解説。顎下・皮下脂肪を対象にした臨床研究の期間と回数を確認し、いつ評価するか、追加施術の前に何を見直すかを整理します。

結論:オンダリフト後の見た目の変化を「半永久」「脂肪は戻らない」と断定することはできません。顎下を対象にした臨床研究では、複数回の施術後に脂肪や皮膚のゆるみの評価が改善した例が報告されていますが、主な評価時点は最終施術から12週後です。何年維持されるか、1回でどの程度変わるかを示す長期データは十分ではありません。

「オンダリフトで減った脂肪は戻る?」「半永久と聞いたけれど本当?」という疑問には、組織で起きる変化と、顔の見た目がどれくらい続くかを分けて考える必要があります。

この記事では、メーカー資料と公開されている臨床研究をもとに、現在分かっていること、まだ分からないこと、戻ったように見えるときの確認方法を整理します。

オンダリフトの脂肪は戻る?まず分かっていること

オンダプロ(ONDA PRO)は、2.45GHzのマイクロ波を用いる機器です。メーカーのDEKA社は、Pocketハンドピースを顎下の引き締め・輪郭形成向けとして紹介しています。

一方、メーカーが示す作用説明と、臨床研究で確認された結果は同じではありません。公開研究から言えるのは、特定の条件・回数で施術した集団に、一定期間後の変化が報告されているということです。すべての方の効果や長期持続を保証するものではありません。

現時点では、次のように整理するのが適切です。

  • 豚モデルで、マイクロ波照射後の皮下脂肪組織に変化を認めた組織学的研究がある
  • 顎下脂肪・皮膚のゆるみを評価した臨床研究がある
  • 顔の研究は少人数・単群のものが中心で、施術回数も統一されていない
  • 主な追跡期間は最終施術から12週程度で、長期の永続性は判断できない

「半永久」と断定できない3つの理由

1. 組織変化と見た目の持続は別だから

2019年の組織学的研究は、ベトナム豚を用いた動物実験です。マイクロ波を1回照射した皮下脂肪の生検を直後から2か月後まで観察し、脂肪細胞の変化や、1か月後の脂肪細胞の崩壊・マクロファージによる処理を報告しています。

この研究は作用機序を考える材料にはなりますが、人を対象にした研究ではなく、顔への照射や輪郭が何年維持されるかも評価していません。 論文には壊死性変化を示唆する記述があり、単純に「アポトーシスだから半永久」と説明することも適切ではありません。

2. 顎下研究の追跡期間が限られているから

2022年の顎下研究では、48人に10分間の施術を6回、2週間隔で行い、最終施術から12週後に評価しています。顎下脂肪と皮膚のゆるみのスコア改善が報告されましたが、対照群のない研究であり、1回施術や年単位の持続を示すものではありません。

2025年に報告されたPocketハンドピースの研究は、女性10人に30日間隔で2回施術し、最終施術から12週後に評価した小規模研究です。主な評価対象は皮膚のゆるみで、脂肪量や「戻り」を直接測った研究ではありません。

3. 研究ごとに回数と部位が違うから

腹部を対象にした2023年の研究では、19人に4週間隔で3回施術し、3か月後に評価しています。腹部の結果を、そのまま顔や顎下へ当てはめることはできません。

顔・顎下の研究でも2回と6回の設計があり、回数は統一されていません。したがって「1回で半永久」「3回で定着」「6か月ごとのメンテナンスが必須」といった一律の説明は、これらの研究からは導けません。

公開研究の内容を比較

研究対象施術設計主な評価時点注意点
2019年・組織学的研究ベトナム豚の皮下脂肪組織1回照射後に生検直後〜2か月動物実験であり、人の顔の美容効果や長期持続を評価していない
2022年・顎下研究48人6回、2週間隔最終施術12週後単群研究。1回の効果や年単位の持続は不明
2025年・顎下の皮膚弛緩研究女性10人2回、30日間隔最終施術12週後皮膚のゆるみを評価。脂肪量や「戻り」を直接測定していない
2023年・腹部研究19人3回、4週間隔3か月後顔ではなく腹部を対象にした研究

研究結果は、施術を検討する際の参考になります。ただし、どの研究も「半永久」を証明したものではなく、回数や間隔の標準を確立したものでもありません。

オンダリフトに関する公開研究(2019年組織学的研究・2022年顎下研究・2025年皮膚弛緩研究・2023年腹部研究)を対象・施術設計・評価時点で比較した図
研究ごとに対象・回数・評価時点が異なり、いずれも長期の持続を証明したものではありません。

「戻った」と感じるときに確認したいこと

フェイスラインの見え方は、皮下脂肪だけで決まりません。次の要素が重なるため、写真だけで「脂肪が再生した」と判断することはできません。

  • 体重の変化:全身の体重変化に伴い、顔や顎下のボリュームも変わり得ます
  • むくみ:時間帯、塩分、飲酒、体調などで輪郭の見え方が変わります
  • 皮膚のゆるみ:加齢や紫外線などにより、施術後も皮膚の状態は変化します
  • 骨格・姿勢・表情:顎の位置や表情によって顎下の影が変わります
  • 撮影条件:照明、角度、距離、レンズ、首の伸ばし方で比較結果が変わります

このため、「戻った」と感じたときに追加施術だけを急ぐのではなく、脂肪・皮膚・むくみ・撮影条件を分けて見直します。

効果を判断するための記録方法

同じ条件で写真を撮る

正面・斜め・横顔を、同じ照明、距離、カメラ、姿勢、表情で撮影します。顎を上げたり首を伸ばしたりすると、顎下が実際よりすっきり見えるため、姿勢もそろえます。

体重と体調も記録する

何kgなら戻るという基準はありませんが、施術前後で大きな体重変化があれば評価へ影響します。むくみが強い日、月経周期、飲酒、睡眠不足などもメモしておくと、日内変動との区別に役立ちます。

評価日を施術前に決める

施術直後だけでなく、担当医が指定した時期にも同条件で比較します。公開研究では最終施術から12週後に評価した例がありますが、これは全員の評価時期を定めるものではありません。回数・設定・肌反応に応じて計画します。

何回、何か月おきに受けるべきか

公開研究では、顎下に2回を30日間隔で行った設計と、6回を2週間隔で行った設計があり、腹部では3回を4週間隔で行った研究があります。これらは研究プロトコルであり、当院を含むすべての治療計画に当てはまる標準回数ではありません。

次回を決めるときは、以下を確認します。

  1. 施術前に設定した評価時期に達しているか
  2. 同条件の写真で変化を確認できるか
  3. 赤み・熱感・むくみなどが落ち着いているか
  4. 主な原因が脂肪なのか、皮膚のゆるみや骨格なのか
  5. 追加施術で目指せる変化とリスクが釣り合うか

変化が乏しいときも、「回数が足りない」とは限りません。適応、出力、施術部位、期待していた変化を再確認し、必要に応じて別の方法を検討します。

オンダリフトだけで解決しにくいケース

輪郭の悩みには、脂肪、皮膚、筋膜、骨格、筋肉など複数の要素が関係します。オンダリフトは、すべてのたるみや深いしわを解決する施術ではありません。

  • 皮膚の余りやたるみが主な場合
  • 骨格やボリューム不足による影が主な場合
  • 大きな脂肪除去を希望する場合
  • むくみによる日内変動が主な場合

こうした場合は、オンダリフトを重ねるより、経過観察や別の施術を含めて比較する必要があります。ハイフとの違いはオンダリフトとハイフの比較記事で、インモードとの違いはインモードとオンダリフトの比較記事で整理しています。

リスクと副作用、研究の読み方

オンダリフトでは、赤み、熱感、腫れ、むくみ、痛み、違和感などが生じることがあります。温熱を用いる医療機器であるため、出力や照射部位によっては熱傷などのリスクも否定できません。症状が強い、長引く、水疱があるなどの場合は、施術した医療機関へ連絡してください。

臨床研究で重い有害事象が報告されていない場合でも、すべての方に同じ経過が保証されるわけではありません。少人数・単群・短期追跡の研究は、比較的大きな差や頻度の高い有害事象を確認する材料にはなりますが、まれなリスクや長期結果までは判断できません。

オンダプロ(ONDA PRO)は医療機器です。効果や経過には個人差があり、リスク・副作用が生じる可能性があります。当院で使用する機器の国内承認状況、入手経路、国内の代替機器の有無、諸外国の安全性情報については、施術ページおよび診察時にご説明します。

「戻る」「戻らない」より同じ条件で再評価する

  • オンダリフトの見た目の変化を半永久と断定できる長期データは十分ではありません
  • 顎下の臨床研究は、複数回の施術後12週程度の評価が中心です。
  • 組織学的な変化が報告されていても、顔の美容効果が何年続くかとは別の問題です。
  • 戻ったと感じたら、体重、むくみ、皮膚のゆるみ、撮影条件を確認してから再施術を判断します。
  • 回数・間隔は研究でも一定ではなく、一律のメンテナンス周期は決められません。

大切なのは、「半永久」という言葉で期待を決めるのではなく、施術前に評価方法と限界を共有することです。追加施術を検討するときも、現在の状態を診察で確認してから選びましょう。

参考文献・出典

本記事は以下の公表資料を参照し、当院の診療経験を踏まえて医師が監修しています。

  1. Onda PRO - The Evolution in Non-Invasive Face Contouring DEKA
  2. New System Delivering Microwaves Energy for Inducing Subcutaneous Fat Reduction: In-Vivo Histological and Ultrastructural Evidence Open Access Macedonian Journal of Medical Sciences / PubMed / 2019
  3. Non-invasive system delivering microwaves energy for unwanted fat reduction and submental skin tightening: Clinical evidence Journal of Cosmetic Dermatology / PubMed / 2022
  4. Results on reduction of subcutaneous adipose tissue using a novel body contouring system based on microwave technology Der Hautarzt / PubMed / 2023
  5. An innovative microwave technology for the treatment of submental skin laxity Lasers in Medical Science / PubMed / 2025

よくある質問

Q. オンダリフトで減った脂肪はまた戻りますか?

公開研究では、マイクロ波施術後に顎下脂肪や皮膚のゆるみの評価が改善した例が報告されています。ただし、顔の見た目が何年維持されるかを十分に示す長期比較研究は限られています。体重変化、むくみ、加齢による皮膚の変化、写真条件でも輪郭の見え方は変わるため、『戻る・戻らない』を一律には断定できません。

Q. オンダリフトは半永久ですか?

半永久とは断定できません。豚モデルの組織学的研究ではマイクロ波照射後の皮下脂肪組織の変化が観察されていますが、動物の組織変化と、人の顔の美容効果が長期間維持されることは別です。顎下の臨床研究も主に最終施術から12週後の評価で、永続性を示したものではありません。

Q. オンダリフトは何回受ければよいですか?

研究では、顎下に2回を30日間隔で行った小規模研究や、6回を2週間隔で行った研究など、異なる設計が使われています。研究回数をそのまま全員に当てはめることはできません。脂肪量・皮膚のゆるみ・前回の反応・目標を診察で確認して決めます。

Q. 効果はいつ判断すればよいですか?

施術直後は赤みやむくみ、撮影条件の違いで輪郭が変わって見えることがあります。臨床研究では最終施術から12週後に評価したものがありますが、実際の評価時期は施術回数や設定で異なります。施術前に評価日を決め、同じ照明・角度・表情で写真を比較すると判断しやすくなります。

Q. 戻ったと感じたら、すぐ追加照射した方がよいですか?

すぐ追加するとは限りません。脂肪量、皮膚のゆるみ、むくみ、体重変化、骨格など、輪郭が変わって見える原因を先に確認します。オンダリフトの追加より、別の治療や経過観察が適する場合もあるため、診察で再評価してください。

Q. 体重が増えると元に戻りますか?

体重変化は顔や顎下のボリュームに影響し得ますが、何kg増えると戻るという一律の基準はありません。施術前後の体重と写真を記録し、大きな変化があった場合は、その影響も含めて評価します。

Q. オンダリフトにはどのようなリスクがありますか?

赤み、熱感、腫れ、むくみ、痛みや違和感などが生じることがあります。温熱を用いる医療機器のため、出力や部位によっては熱傷などのリスクも否定できません。臨床研究で重い有害事象が報告されなかった場合でも、すべての方の安全を保証するものではありません。

不安な点は、医師に直接ご質問いただけます

記事を読んでくださりありがとうございます。痛みやダウンタイムなど気になる点は、無料カウンセリングで医師が一つひとつお答えします。どうぞお気軽にお声がけください。カウンセリングのみのご参加も歓迎しております。

奥村瞬

この記事の監修

院長 奥村瞬

Ledian Clinic(レディアンクリニック六本木)

監修医プロフィールを見る

お問い合わせはこちらから